祐気取りの実践

吉方位へ移動して、自分に必要な氣を受け取りに行く。 九星気学のいちばん実践的な部分です。 距離と時間の条件、現地でするとよいこと、避けられないときの手当てまでを順にまとめます。

方位取りと祐気取り

方位取りは、引っ越しで吉方位を取り、その時に必要な氣を得て開運を期待すること。 祐気取りは、旅行や移動による滞在によって良い氣(祐気)を得に行くことを指します。

努力によって成果をつかむこと、起きた出来事を自分のプラスに転換すること。 それが人生の土台であるのは間違いありません。 ただ実際には、人は自分でも気づかないうちに行っている選択と行動、そして巡り合わせの繰り返しによって、 何かを引き寄せたり、道筋を作ったりしています。その時間は、意識的に努力している時間よりずっと長い。

氣の流れや量が安定していると、その「知らないうちに行っている選択」に変化が生まれます。 努力が形になるのを後押しする力が増える、というのが祐気取りの考え方です。

なぜ凶方位を避けるのか

五行の理屈で説明すれば、自分の氣を消してしまう方位だから、ということになります。 九紫火星(火)の人が一白水星(水)の方位へ行けば、火は消されてしまう、という具合です。

ただ、それだけではありません。方位には方位神と呼ばれる神様がおられ、十二支を巡回しておられます。 凶方位と呼ばれている場所には、丁寧に接して尊重すべき神様、休息を必要としている神様、 世界のために力を尽くしている神様、あるいは非常に厳しい神様がおられます。 そこへ人がのこのこと出かけて行けば、神様の前に出てしまうことになり、失礼にあたります。

ですから方位を侵すというのは、単に「氣が落ちる」という話ではなく、 私たちを守ってくださっている存在に対して礼を欠くことでもあります。 月盤の方位を侵すのは神様が休んでおられる土地に月単位で居座ること、 年方位を侵す引っ越しは、断りもなくその土地に住み着いて騒ぐこと。そう考えると分かりやすいでしょう。

とはいえ、その方位で行うことが本当に必要なことであれば、 神様がそばに行くことをお許しくださることも多いものです。 冠婚葬祭への出席などは、無駄な滞在をしなければほとんど問題にはなりません。 気にしすぎて生活が回らなくなるのは、いちばん避けたい使い方です。 ただし二大凶方位だけは、簡単に侵すべきではありません。

影響を受けるための距離と時間

方位の影響は、距離と滞在時間の両方を満たしたときに受けます。 どちらか片方だけでは、ひとつ下の盤の影響に変わります。

距離日帰り1〜2泊3泊4日以上
750m〜20km日盤日盤日盤〜月盤
20〜100km日盤月盤月盤
100〜200km日盤月盤月盤
200〜450km月盤月盤月盤
450km以上月盤月盤年盤
引っ越し・転居距離にかかわらず年盤・月盤・日盤すべて

宿泊数が書かれていない距離帯では、30分ほどの滞在でも構いませんが、 個人差がありますので40〜60分は滞在したほうが確実です。 人の氣は60分で一周しますので、60分いればしっかり受け取れます。

影響の強さは、年盤・月盤・日盤の順に強くなります。引っ越しは旅行より影響が強く、その次が転職です。 年盤になるのは、450km以上かつ3泊4日以上のときだけです。 600km離れた場所へ日帰りで行っても、250kmに3泊しても、50kmに10泊しても、 どちらか片方しか満たしていないため月盤にとどまります。

必要な距離には個人差があります。長距離移動が日常の方は生活圏が広いため、 450kmきっちり必要なこともあれば、そうでない方は350km程度で年方位が働くこともあります。 また、何度も行った場所より、行ったことのない場所のほうが効果は高くなります。

日盤について

生活圏内は除きます。毎日行くスーパーへ買い物に行く程度なら、凶方位でも影響は出ません。 「750m移動すれば影響を受ける」とよく言われますが、これは自転車も車もなかった頃の話です。 車によく乗る方は生活圏がとても広くなっているため、5kmくらいは離れたほうが確実です。

出発地と行き先から、どの盤で見るかを自動判定する

段取り

  1. どの盤の影響を受ける移動になるかを決める(あるいは、これから行う行動がどの盤にあたるかを把握する)。
  2. 日取りと方位を決める。年盤の影響を狙うなら、年盤・月盤・日盤で同じ方位・同じ星がそろう日程がいちばんです。 月盤なら、月盤と日盤の星がそろうタイミングを選びます。
  3. 数日滞在するなら、行き先の一宮か産土神社を調べておく。難しければ、家を出る前に地元の産土神社を通じてご挨拶しておきます。
  4. 現地で何をするかを決める。
  5. 祐気取りは「自宅からどれだけ離れているか」が基準なので、現地での移動や帰り道の方位は基本的に考えなくて構いません。
  6. 海外へ行く場合は、方位が正確な地図で確認してください。

引っ越しや転勤は距離にかかわらずすべての盤の影響を受けますので、 年盤と月盤は最低でも合わせてください。

同じ方位で年盤・月盤の吉方位を取るのは、月に一回で十分です。 450km以上離れた同じ方位へ一か月以内に二回行っても、二回ぶんの効果にはなりません。

現地ですると良いこと

年方位・月方位の場合

  • 滞在先の一宮か産土神社にご挨拶に行く。
  • 自然と戯れ、自然の氣に触れる。
  • その方位に回座している九星、その五行に関わることを意識して行う。 四緑木星なら樹木と風なので、風を感じられる場所、森、大木を見に行くなど。
  • 温泉に入る。五行のすべてに触れられるので特に向いています。
  • お水取り… 現地の湧き水(難しければ水道水でも)をいただき、数日かけて飲む。 神社の手水舎の水を汲むのは、良い顔をされないことがあるので気をつけてください。
  • その土地で育てられた食べ物や名産品をいただく。
  • 砂取り… 現地の砂をいただき、自宅の敷地の四隅にまく。

日盤の場合

  • 滞在は30分以上。出勤前に吉方位のカフェでお茶をする、神社や公園に行くなどでも構いません。
  • 職場が吉方位でも、毎日通っている場所は影響を受けにくいものです。 職場の近くの神社に意図的に足を運ぶなどの工夫を。
  • 地元の一宮か産土神社に行く。
  • 毎日30日ほど続けると大きな効果があると言われます。 引っ越しで凶方位を取ってしまったときの手当てとしても有効です。

年月日時の氣の入れ替わりの時間帯や、土地の境目は、氣が混在していて安定していません。 吉方位を取るときは、こうした境目の利用は避けてください。土地の境目から2度以内は五黄殺の影響を受けます。

同会吉方と三合法

同会吉方

条件がそろうと成立する、特別に強い吉方位です。調べ方は次のとおりです。

  1. 調べたい盤に凶方位と吉方位を書き入れる。
  2. 自分の本命星が回座している宮を探す。
  3. 後天定位盤で、同じ宮に本来ある星を確認する。これを被同会星と呼びます。
  4. 被同会星が本命星にとって相剋、または五黄土星であれば、その時点で成立しません。
  5. 調べたい盤で被同会星が回座している方位を見て、そこに凶方位が入っていなければ同会吉方の成立です。

毎年成立するとは限りません。また、成立した盤の、その方位・その星で取らなければ意味がありません。 年盤で成立していても、日盤の同じ方位に行っただけでは効果はありません。 当サイトでは吉方位のページで自動判定しています。

三合法

同じ属性の十二支の方位を、3年以内にすべて吉方位で取ることで、特定の開運効果を得る方法です。 盤は問いません。遠ければ遠いほど良いとされます。

三合十二支得られるもの
三合木局 卯・未・亥 発展・成長・活力
三合火局 寅・午・戌 出世・美容・発想力・頭脳明晰・芸能
三合金局 丑・巳・酉 金運・事業運
三合水局 子・辰・申 人間関係・家庭円満・良縁・引き立て

凶方位を侵してしまったら

侵すことが決まっているとき

  1. 事前に産土神社(近所の神社で構いません)に参拝し、いつ・どこへ・なぜ行くのかを伝えておく。 事後に謝りに行くより、事前に伝えておくほうがずっと良い形になります。
  2. 移動先の近くの神社にも前もってお断りを入れ、引っ越し後にもご報告する。
  3. 可能なら、引っ越し後にもう一度、引っ越し前の産土神社へ行く。
  4. 事前に吉方位へ出かけてお水取りをしておく。侵す盤と同じ盤の吉方位を取っておくと効果が高くなります。
  5. 方災除けの祈祷を、できれば事前に受けておく。場合によっては複数回必要になります。
  6. どうしても凶方位への引っ越しが必要なときは、二回に分ける方法があります。 いったん吉方位へ引っ越して60日以上経ってから、そこから吉方位になる形で目的地へ移ります。 60日未満では、氣がその土地に根差していないため意味がありません。

あとから気づいたとき

  1. 引っ越しや長期の旅行で年盤・月盤の方位を侵していたなら、方災除けの祈祷を受けてください。 月盤は耐えられることが多いのですが(暗剣殺を除く)、年盤は影響がきついものです。
  2. 侵した凶方位の数に対して、1.5〜3倍ほどの吉方取りをする。 年方位を旅行でひとつ侵したなら、年盤の祐気取りを2回ほど。 年盤の祐気取りが難しければ、月盤+日盤の祐気取りを可能な限り繰り返します。
  3. 年盤なら地元の産土神社へ数か月通う。月盤なら最低1か月、日盤なら2日ほど。
  4. 身代わりの厄除け人形、祈祷札、お守り、水晶ブレスなどを持つ。
  5. 自宅の敷地の四隅に水晶を埋める(マンションなどで難しければ置く)。

出張や、断り切れない転勤は本人の意志と関係がないため、影響は軽く済むとされています。 一方で、自分で選べる転職や引っ越しはそうはいきません。 二大凶方位を引っ越し・転勤・長距離旅行で侵すのは、全力で避けてください。

効果が現れる時期

いくつかの数え方があり、どれが正しいというより、それぞれで効果が出る可能性があると考えてください。

その一:4・7・10・13

日方位なら当日・4日後・7日後・10日後・13日後。 月方位なら当月・4か月後・7か月後・10か月後・13か月後。 年方位なら当年・4年後・7年後・10年後・13年後。

その二:線路

本命星は人・天・地の三つの系列に分かれ、それぞれに対応する十二支があります。 この十二支の年・月・日は節目の力が働き、祐気取りの効果も現れやすくなります。

系列本命星線路となる十二支
人数系列一白・四緑・七赤子・卯・午・酉
天数系列三碧・六白・九紫丑・辰・未・戌
地数系列二黒・五黄・八白寅・巳・申・亥

その三:方位ごとの時期

年盤なら、東南で取った氣は次の立春から、東は2回目の立春から、というように、 方位によって現れ始める時期が変わるという考え方です。

方位年盤で取ったとき月盤で取ったとき
南東次の立春から次の月初めから
2回目の立春から2回目の月初めから
南西3回目の立春から3回目の月初めから
4回目の立春から4回目の月初めから
5回目の立春から5回目の月初めから
北東6回目の立春から6回目の月初めから
西7回目の立春から7回目の月初めから
北西8回目の立春から8回目の月初めから

日盤の場合は、上の「◯回目の月初め」を「◯日目の日の初め」と読み替えます。 年盤は60年、月盤は60か月、日盤は60日ほど氣が続く可能性がありますが、 受け取った氣を使い切れば、そこで作用は終わります。

最後に

気学でのタイミングを狙いすぎて好機を逃してしまっては本末転倒です。 方位ノイローゼになるのは、気学のいちばんしてはいけない使い方です。 生活の判断材料のひとつとして、無理のない範囲でお使いください。